時代への逆行が止まらない。最近はYouTubeアプリを、スマホとiPadから消してしまった。
その代わり、家ではテレビを一日中つけている。
今日は、年末年始が最大で9日間取れることと、お正月にオススメのお取り寄せ食材を、アナウンサーが紹介していた。ふうん、となれて、でも在宅ワークの邪魔をしない距離感が、心地よい。
YouTubeは面白いが、段々と夢中になっていくそのうちに、ご飯は空気の味がし、髪を髪として扱わないドライヤーになり、寝る間も惜しんで鑑賞するようになっていた。まるで、人生の主役がYouTubeで、私は脇役の通行人Bのようであると、動画を観なくなって気づいた。 テレビのチャンネルは、テレ東です。リモコン持ったらすみやかに。
最近、現生100万円をはじめて見た。ポンと置かれたそれは、数センチ幅の紙でくるりと巻かれ、一寸一枚の乱れもなく、大人しくそこにおさまっていた。
ドラマと違うのは、札束を出した人物が、スーツと黒のアタッシュケースの男でもなく、刺青の入ったチンピラの革の鞄からでもなく、普通の女性の、普通の使い古した財布から出てきたとこである。
そのため、100万円と呼ぶには、いまいちその価値を発揮していないように見えた。令和にみる最後の札束かもしれないと思い、目に焼き付けた。

